2016年春から開通する北海道新幹線。その一方で、寝台特急カシオペアが廃止になります。
廃止の理由とは?
この寝台特急カシオペアの廃止について新聞各社が伝えていますが、大きな理由は北海道新幹線の運行に支障が出る点のようです。
カシオペアは従来の客車で新幹線とは規格が異なり、専用の機関車を連結すれば運転は可能ですが、コストの面などで調整がつかなかったようです。
青函トンネル用のJR貨物EH800形機関車もあるんですけどね。
ネット上では悲しむ声、「カシオペアクルーズ」として復活も
ネット上では鉄道ファンのみならず、一般の方からも悲しむ声があります。
確かに所要時間を重視するならば北海道新幹線よりも飛行機ですし(しかも格安航空券がある)、またJR九州では観光に特化した企画列車も多数運行されています。
このような視点から見れば、観光資源の多い北海道への旅行において、寝台特急の廃止は選択ミスと言えるのではないでしょうか。
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もっともカシオペアの客車は寝台客車の中では比較的新しい部類になります。したがって東日本を一周する特別列車など、利用価値は十分に有ります。またそのような列車になれば、東北地方の復興にも役立つのではないでしょうか。
その後、「カシオペアクルーズ」として復活しましたが、ツアー専用列車扱いです。
以下、ヤフーニュースより引用
カシオペア実質廃止 はまなす、白鳥も JR2社調整
北海道新聞 9月2日(水)11時0分配信JR北海道とJR東日本が来年3月の北海道新幹線新函館北斗―新青森の開業に合わせ、人気の寝台特急「カシオペア」の札幌―上野間での運行を実質的に廃止する方向で調整していることが1日、分かった。年に数往復程度、臨時運行させる可能性がある。札幌―青森間の夜行急行「はまなす」、函館―新青森間の特急「白鳥」「スーパー白鳥」も廃止する方針だ。来年3月から青函トンネルを走る定期旅客列車は新幹線だけとなる。
引用 ヤフーニュース(リンク先の記事は削除されています。)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150902-00010002-doshin-soci
ネット上の反応
動画ニュース
カシオペア実質廃止へ JR、新幹線開業で調整 はまなす、白鳥も(2015/09/01) 北海道新聞
カシオペア号の凄い設備(サービス)まとめ
ここでカシオペア号の設備やサービスをまとめます。高級列車にふさわしい設備が用意されていました。
ダイニングカー(食堂車)
寝台特急北斗星と並び、カシオペア号の特長が「ダイニングカー」です。もちろん、食事をとる食堂車ですが、営業が終わるとバーになります。
「夜景を見ながらのワイン片手に酔いがまわる」「仕事のことも忘れ、ただ夜景を楽しむ」とか素敵な感じです。
スペシャル弁当も
なおカシオペア号には「スペシャル弁当」も用意されています。東北や北海道の素材を活かした特別仕様です。海の幸、山の幸と堪能できるでしょう。
二階建てスイート個室
日本の寝台車として初めて?の「二階建てスイート個室」。
一階部分は寝室(揺れも少なく、ぐっすりと眠れる)。そして、二階部分には展望のよい座席と洗面台、シャワーなどを用意。テレビもありますが、せっかくなので車窓を楽しみたいものです。
朝のサービス、コーヒーで目覚め
寝台特急カシオペア号で目が覚めると、もう北海道です。目の前に広がる草原、場所によっては海が広がっています。時期によっては雪景色でしょうか。
そしてスイートにはモーニングコーヒーのサービス。昨夜の酔いもこの一杯で目が覚めます。今日から北海道だ。いやおうにも胸が高まります。
まとめ
非日常を楽しむ旅、それが寝台列車の旅の醍醐味です。そして今回のカシオペア号のほか、北斗星号も完全に廃止となりました。
今後、寝台列車の旅を楽しむならば、東京~高松・出雲市を結ぶ「サンライズ号」しかありません。もっともサンライズ号は電車なので、客車寝台の定期列車は全廃となります。